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エリオット波動におけるエントリーポイント解説

まる
エリオット波動のエントリーポイント解説だにゃん!

エリオット波動を理解していても実践で利用するのは難しかったりします。そこで今回は実際の相場でエリオット波動をどう活用すべきかという点について解説します。今回は主にエリオット波動を利用したエントリーポイントについてまとめます。参考になれば幸いです。

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エリオット波動の概略

まず簡単にエリオット波動について解説します。今回は特にエントリーポイントとして有効な推進波を取り上げます。

エリオット波動推進波の解説

エリオット波動と聞いて詳細を知らない人もパッと思い浮かべるのがこの5波で構成される推進波のパターンだと思います。下記はそのイメージを描いたものです。

elliottwave-image.gif

特に知っておいたほうが良いルールとして以下のようなものがあります。

  • 2波の安値は1波の安値を絶対に下回らない
  • 4波の安値は1波の高値と基本的に重複しない。
  • 2波と4波の構成は異なる。

例えば上のイメージでは2波が短期の価格調整、4波がやや長い時間軸の時間調整のイメージで描いています。基本的には価格調整と時間調整が2波と4波で行われる事が多いです。2波が短期的な価格調整で終わっていれば4波は時間調整が長くなることが想定されます。逆に2波が時間調整されていた場合、4波は価格調整となるといった考え方です。

また2波は1波を下回りませんから、1波の下にストップを置くといった考え方をします。これは4波も基本的には同様で1波の高値の下には価格が来ないルールなのでそこにストップを置きます。

このように今後の波動展開、そしてエントリーポイントを考える上では、単純なエリオット波動のイメージ構造だけではなく基本ルールを抑えておく必要があります。

エリオット波動の内部波動の解説

もうひとつ理解しておきたいのは、エリオット波動はフラクタル構造だということです。フラクタルは日本語に訳すのが難しいですが、簡単に言葉で説明すると、大きな模様があった時にその模様を拡大すると中にも同じ模様の構造で形成されているという事です。なかなか理解が難しい場合は検索して調べてみて下さい。

先ほど推進5波の解説をしましたが、実はこの推進5波の内部にも同様のエリオット波動の構造が矛盾なく展開されます。それを表したのが下記のイメージです。

elliottwave-image2.gif

特に注目して欲しいのは1,3,5波の衝撃波の部分です。直線で表せば1つの大きな波動となりますが、時間軸を下げてより細かく観察するとその1つの波動の中にも5波の推進波の構造が見られます。この内部波動の構造をエントリーにも利用します。

※ 3波は必ず内部的に5波構造、1波、5波は基本的に5波構造となるといったルール上の違いはあります。

エリオット波動のエントリーポイント

エリオット波動を利用すればドンピシャの反転ポイントでエントリーできる事もあります。フィボナッチなどと併用することでどの程度のプライスや時間で反転するかといったポイントを図る事でその精度を高めることができます。しかしそれはあくまで可能性であり実際にはそのポイントでは反転しないことも当然あります。

下のチャートをご覧ください。例えば現在2波の調整段階だとします。チャート図では1-2の間のどこかと考えてください。より考えやすくするために現在1-2の半値の位置としましょう。さてここでの推進派の方向へのロングエントリーはどうでしょうか?

elliottwave-entrypoint.gif

これはうまくいく時もあればうまくいかない時もあります。なぜならばフィボナッチリトレースメントで考えてみると重要なポイントとして23.6%、38.2%、50.0%、61.8%、76.4%、85.4%があります。半値の位置であれば50.0%の位置までは来ていますが61.8%、76.4%、85.4%の位置には届いていません。ですからさらなる深い調整となっても全く不思議では無い状況です。また下落の途中での逆張りロングエントリーではストップの位置が置きづらいです。ですので1−2の間でのエントリーは基本的には見送ります。

ではどこでエントリーするのかという話になりますが、これは2波が確定し(たと想定された後)反転してからです。また反転後もすぐにエントリーするのではなく、内部波動の2波の動きで再度大きめの戻りがありますからその戻りからの反転を待った後です。これは言葉で説明するより図を見てもらったほうがわかりやすいかと思います。この位置でのエントリーであればストップも明確なので有効なポイントのひとつです。

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エリオット波動のエントリーポイント詳細解説

チャート図を拡大しより具体的に解説していきます。図には×を付けてありますが下落途中に反転を狙ったエントリーはしません。これは先ほどフィボナッチ比率と共に解説した部分で実際のトレード中にはここが底であるということはわかりません。底であったというのは日付が進んだ後からわかる事です。

ひとつ目のエントリーポイントとしては短期的なダブルボトムを形成し反転したきたポイントでロング順張りです。チャート図では下側の緑矢印の部分で内部波動の2波が完了し3波開始を狙います。この地点でのメリットはストップが近く、また上昇開始となった場合大きな利益を狙えることです。ただデメリットとしては推進波開始と思った反発が依然調整波継続の場合も多いことです。

もうひとつのエントリーポイントはブレイクを狙うことです。チャート図では上側の緑矢印の部分です。こちらのメリットは調整波の反発の騙しを減らせることです。ブレイクポイントを推進波がより確定する位置におけば精度が高くなります。デメリットはエントリーが少なくなることとストップが遠くなることです。

elliottwave-entrypoint-detail.gif

また図の中の×には2色あります。この内左側の×は下落途中の逆張りでメリットが少ないので見送ります。しかしその右側の白抜きの×の地点では完全な逆張りであると理解しながらエントリーすることがあります。タイミング的にはフィボナッチリトレースメントを使い、76.4%、85.4%、100%手前で反転を見込んでエントリーします。これは波動展開を考えれば前回安値の上では止まるとの想定で、そこでダブルボトムを形成する事を狙ってのものです。この場合ストップは前回安値です。完全な逆張りではありますがストップが近いので危険性は低いです。

ただエリオット波動では2波の戻りが必ずあるという考えですから、反転ポイントで慌てて逆張りしなくても戻った後の反転を狙うほうが安全です。またその方が状況をじっくり考えることもできるので良いかと思います。

エントリーは推進波の方向へ

エリオット波動では推進波は明確である事が多い一方で調整波は複雑なパターンを展開することが多いです。調整波にはフラットやジグザグ、トライアングルといったパターンがありますが単純な構造で終わることは逆に少なく大抵はそれらを組み合わせたり繰り返した複雑な展開を見せます。例えばジグザグからダブルジグザグ、トリプルジグザグへと展開したりといった具合です。

また調整波はパターンが複雑なだけでなく波動の長さも明確ではありません。一般的なエリオット波動の予測チャートを見た時、推進波の方向だけでなく調整波の方向にも波動が伸びるように書かれているので一見取れそうで狙いたくなりますがこれは良い考えではありません。調整波の値幅的な深さはルール的にも実戦的にも浅い時も深い時もあるからです。

ですので現在調整波の段階である場合、基本的にはそのトレンドは追わず反転し推進波になるのを待ちます。推進波は動きも明確ですし衝撃波として大きく動きますから調整波は見送り推進波を狙う、推進波の方向にだけエントリーするのが得策です。

エントリーポイントのまとめ

ここまでの内容をまとめると概ね以下のようになります。

  • 調整波は見送り推進波を狙う
  • エントリー方向は推進波の方向へ
  • 調整波での下落途中に逆張りでロングエントリーしない
  • 調整波での上昇途中に逆張りでショートエントリーしない
  • 底/天井を付けた直後にエントリーしない
  • 底/天井後の反転で追っかけエントリーしない
  • 底/天井後の反転の戻りを待つ。
  • 短期的な2番底/天井からの反転でエントリー
  • 短期的な2番底/天井からの反転が伸びて節目ブレイクでエントリー

実際の例

実際のチャートではどういった形か確認してみます。タイムリーな例として先週までのドル円の動きを取り上げます。3/10の高値115円から3/27の安値110円まで推進波を展開しました。該当部分を抜粋したドル円1時間足のチャートです。詳細はチャート図を見て欲しいと思いますが、この記事で解説した方法でリスクリワードの高いトレードが成功しているのを確認することができます。

elliottwave-entrypoint-usdjpy1h.png

まとめ

この記事ではエリオット波動を実際のトレードに活用する方法として主にエントリーポイントを解説しました。エリオット波動というものがある、それでは現在こういった動きのようだといった形でざっくりと把握するだけでも有効だと思いますが、エリオット波動をより深く学ぶことでこのように実際のトレーディングにも活かしていくことが可能になります。なお私自身はこの記事でご紹介したエントリー方法の他、タイミングを図る方法としてチャートパターンや主にMACDなどのオシレーターも利用しています。

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