Macで自作ツールを利用できるかについて質問がありましたので回答をシェアします。
当サイトで提供している自作インジケーターなどの利用にはMT4が動く環境が必要です。そしてMT4はWindows用のソフトなのでMacで利用する為には多少工夫が必要です。
目次
MT4はWindows用ソフトなので
MT4は基本的にWindows用のソフトです。ただMacでMT4を動かす方法もあって、その方法はウェブ上に色々情報があります。例えばYouTubeにも解説動画が色々あります。
https://www.youtube.com/results?search_query=mac+mt4
Mac版のMT4もあったりしますが
MT4はMetaQuotes社が開発提供していますがそこではMac版は提供していません。ではMac版のMT4をどこが提供しているかというと海外系のいくつかのFX会社が提供しています。ただこれは残念ながら純粋なMac版のアプリではありません。
Mac版MT4の仕組み
Mac版のMT4の仕組みは、Windows用のMT4をMac上でエミューレートして動かしている形です。Linuxの古くからのフリープロジェクトとしてWindowsソフトをLinuxでも動かそうという「Wine」というプロジェクトがあります。Wineも開発が進みかなり多くのソフトが現在Linux上で動きます。そしてMacもベースはBSD系のUnixですのでWineを利用できます。
Mac版のMT4というのはこのWineを使ったもので、まずMacにWineがインストールされ、次にWine上でMT4がインストールされて動作する形となっています。
Mac版MT4の制限
Mac版MT4というのはMac用に開発されたものではなく、あくまでWindowsソフトをエミューレートして動かしているものです。ですからいくつか問題が合ったりします。
- 動作が不安定
- 動作がやや重い
- Windowsの仕組みに依存する機能は使えないものもある
問題というのは概ね上記のようなものです。また3点目の問題の具体例としては単純なものでは「文字化け」、深刻なものでは「特定のEAやインジケーターが動かない事がある」といった感じです。
ですからEAなどお金が絡んだ実運用では厳しい面や不安な面があります。ただEAによる自動売買ではなくインジケーターを動かしたいだけであればMac版のMT4でもいいのかなと思います。
maruの利用例
実はmaruもメインPCにはMacを利用しています。なので個人的なMT4の利用環境を紹介します。
結論から行くと、安定性や機能がフルに使えるという事を考え、Windows環境にMT4をインストールし、そのWindowsに「Microsoft Remote Desktop」のMac版アプリから接続しています。
リモートデスクトップはMacには画面を転送するだけですので機能制限や安定性の問題が起こりません。またMac上でMT4が動くわけではないのでMacが重くなるという事もほぼ無いです。もちろんMacからWindowsの全機能を普通に操作可能です。
EAによる自動売買を含めてMacでMT4を利用するにはこの形態がベストかと思います。
まとめ
MacでMT4を使っている方は、MacにMT4をインストールするのではなくリモートデスクトップでWindows環境に繋ぐ形がオススメです。ただしインジケーターのみであればMac版MT4を利用しても良いかと思います。
この他の方法も含めたMacでMT4を利用する簡単なまとめはこちらです。なおいずれの形でもMT4が動けばmaruのインジケーターも動きます。
MacからWindowsに「Microsoft Remote Desktop」で接続する | 機能制限無し、安定性問題なし、Macの動作に影響しない |
MacにMT4をインストールする | 安定性難あり、トラブル多め、機能的に使えないインジ等も、ややMacに負荷がかかる |
Mac上でParallels DesktopなどでWindows環境を作りそこにMT4をインストール | 機能制限無し、安定性問題なし、ただしMacが重くなります |