画像はiPhone版MT4のキャプチャー画像です。「トレード」タブを押して保有ポジションを表示しています。「AUDJPY, buy 0.10」、こちらは豪ドル円ロング10,000通貨ですが、このポジションを分割決済してみます。

決済画面を表示します。ポジションの決済画面の表示方法はいくつかの方法があります。

ひとつ目の方法は「該当ポジションを左にスワイプして表示されるメニューからチェックボタンを押す」方法です。

2つ目の方法は「該当ポジションを長押しして表示されるメニューからクローズを選ぶ」方法です。

決済画面が表示されます。ここでポジションをいきなり閉じずに、まずポジションの量を変更します。今回は「0.10」のポジションの内、半分の「0.05」を閉じてみます。

0.10の部分をクリックすると数値が入力できるようになるのでそこに「0.05」と入力します。もしくは横のプラスマイナスの付いた数字ボタンを押すことでもポジション量を増減可能です。

変更したポジションの量があっているかを確認します。問題なければ「Close」ボタンを押して決済を実行します。分割決済が実行されます。

分割決済が実行されてポジションの量が「0.10」から半分の「0.05」に変わったことがわかります。

もう一度分割決済を実行してみます。残りのポジション「0.05」の内、「0.02」を決済してみます。

決済画面の表示、ポジション量の変更方法は同様ですので省略します。画面は決済画面でポジション量を「0.02」に変更した状態です。「Close」ボタンを押して分割決済を実行します。

分割決済が実行され、ポジションの「0.02」が閉じられた事がわかります。

ポジションの内「0.05」から「0.02」が決済され「0.03」が残っているのが確認できます。

今回の全体の流れとしては、スマホ版のMT4を利用して豪ドル円ロング10,000通貨のポジションをまず最初に半分の5,000通貨決済しました。次に残りの5,000通貨に対し2,000通貨を決済して、残りは3,000通貨の形です。実際の分割決済では通貨量はご自身の状況に合わせお好みで変更してください。

冒頭でも解説しましたが分割決済を利益確定で利用することで、利益をある程度確保しながらトレーリングをかけるといった事が可能になります。また利益確定ではなく損失を確定させるロスカットの場合でも分割決済を利用することで「閉じた後予測通りの方向に動き出して悔しい」といった事を減らすことができます。

全く予測が外れたケースや許容できる損失を超えたケースでは全てロスカットする方がベターですが、「逆行したけれどもう少し様子をみたい」といった判断に迷うケースの場合、一旦ポジションを減らすのが優れた方法です。これは既に予測は外していると考えからポジションの一部を閉じています。しかし一時的な逆行の可能性もあるのでポジションを減らしてキープを続けるという考えです。これはリスクを減らす方法で実戦ではかなり使える方法のひとつです。

このように分割決済は利用頻度が高いので、スマホ版MT4の分割決済のやり方を知っておくことはかなり役立つかと思います。