ちびとまるが今日の疑問について二人で話しています。
二人は納得したようですが本当でしょうか?
エリオット波動はダウ平均が対象?
理論的にはどの市場で使える/使えないという事はありません。ただエリオット波動は元々ダウ平均、すなわち株価指数を対象に生まれたという事は覚えておく必要があります。エリオット自身が株価指数限定と語ったわけではありませんが、逆に他の市場で使えると言ったわけでもありません。
書籍「エリオット波動研究」の中でも
エリオット波動は株価指数(市場全体の動きを示すように算出された指数)の値動きを観察・研究することで導かれた理論ですから、基本的には株価指数に対して当てはまるものです。しかし、為替や商品などの値動きにもエリオット波動はある程度当てはまると考えられます。
といった形で触れられています。
為替市場でのエリオット波動
株式市場は現在の資本主義経済が継続する限りは理論的には右肩上がりで高値を更新し続けます。しかし為替相場はバランスの上に成り立っており、通貨ペアは2国関の関係が反映されます。ですから為替市場では一方向に進み続けるといった理論的な根拠はありません。
実際為替市場でエリオット波動を使うとイレギュラーであったり例外的な動きも見られます。特に為替市場では長い時間軸の波動で整合性が取れづらいケースがあります。
これはエリオット波動が人間心理を表したものですからどの市場でも同じようだと言える反面で、データ観測や経験則からは必ずしも当てはまらないケースがあることを示しています。
株価指数以外でのエリオット波動活用法
個人的には株式指数以外では、絶対的なものではなく、その市場における波動の特性を十分理解し活用する必要があると考えています。この辺りは触れられているケースが少ないように思いますし、実際この部分は普段からエリオット波動を活用している人でないと実感できない部分があります。
ただエリオット波動の始まりやベースを学んで、そういうものだと認識しておくことも大切です。こうした事を知っておけば、例えば為替市場や仮想通貨市場でエリオット波動を盲信して失敗するといった事を防げる事もあるでしょう。
また今回の記事で触れた内容は「エリオット波動研究」の中でもより詳しく解説されています。エリオット波動に興味のある方は合わせてご確認ください。
今回の記事で参考になる点があれば幸いです。