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【図解】TradingViewでオシレーターを重ねて表示する方法がわかりづらいので解説します

まる
TradingViewでオシレーターを重ねる方法を解説するニャン!

複数のオシレーターをサブウインドウに「重ねて」表示させることで画面領域の節約となり、メインのチャートウインドウをより広く表示させることができます。例えばMT4では同一のサブウインドウに複数のオシレーターを表示させることが可能ですので利用されている方も多いかと思います。

しかしながらTradingViewではこのやり方が個人的に長らく不明でした。ヘルプなどそれなりにドキュメントを漁ってみたり色々と実際に試して見たのですが、オシレーターを重ねる方法がわかりませんでした。メインのチャートウインドウの方では複数インジケーターを同時表示させるのは簡単というか、普通に選ぶだけなのですが。

ただ先日そのやり方がわかりましたのでご紹介します。また今回の方法はご自身のTradingViewアカウントの他に、またTradingViewのアカウントを持っていない方でもTradingViewのデモチャートで試すことが可能です。

目次

オシレーターを重ねるメリット/デメリット

オシレーターを重ねるメリットは基本的にはメインウインドウのチャート画面を広くするためです。またADXなどの相場の勢い、トレンドの強さを見るオシレーターは重ねたほうが見やすく相関性がわかりやすいと個人的に思います。例えばADXとStandard Deviation、ADXとBBandWidthRatioなど。

逆にデメリットは重ねすぎると見づらくなることです。必要なデータを見ることは重要ですが見づらい視認性や判読性が落ちますのでほどほどにしましょう。

TradingViewのデフォルトのインジケーター表示方法

メインのチャートウインドウの場合、通常通り表示させたいインジケーターを選べばデフォルトで重なって表示されます。ただオシレーターを選ぶとサブウインドウに独立して表示されます。

具体的にはまずMAを選ぶと、メインチャートに移動平均線が表示されます。次にPivotを選ぶとやはりメインチャートに表示されます。その次にMACDを選ぶと今度はサブウインドウにMACDが開きます。次にストキャスを選ぶとまた新たにサブウインドウが開きます。

MT4ではドロップ先がサブウインドウであれば重ねてオシレーターを表示できますが、TradingViewではオシレーター追加時にサブウインドウを選択状態でも重ねることはできません。もちろんサブウインドウを選択し、右クリックでインジケーターを挿入の手順でも同様です。

【図解】TradingViewでどうやってオシレーターを重ねる手順

ではどうやってTradingViewでオシレーターを重ねたら良いのか。ここからはその手順を図解で解説していきます。

チャートを表示した状態

こちらは初期状態でチャートを表示した状態です。ここに複数のオシレーターを表示してそれを重ねていきます。

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ストキャスティクスを表示

まずストキャスティクスを表示してみました。なおインジケーターを追加するには、上部のメニューバーで「インジケーター」ボタンを押して表示したいインジケーターを選びます。

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ADXと標準偏差を表示

続いて同様にADXとStandard Deviation(標準偏差)を選択しました。それぞれにサブウインドウが開き、現在メインのチャートウインドウの他に、3つのサブウインドウが開いている事がわかります。メインのチャートウインドウがかなり狭くなってしまいました。

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オシレーターを重ねて表示

メインのチャートが狭くなってしまいましたのでオシレーターを重ねて表示します。オシレーターを重ねて表示させるには「上に重ねる」、「下に重ねる」の項目を利用します。この項目は右クリックメニューで表示されます。ただし通常の右クリックメニューでは表示されません。「カーソルをオシレーター名の上に持って行って右クリック」するとはじめて表示されます。

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こちらは通常の右クリックメニュー

ちなみにこちらは通常の右クリックメニューです。こちらには「重ねる」の項目がありません。また「インジケーターを挿入」がありますが、こちらは上部メニューバーの「インジケーター」ボタンと同様です。サブウインドウ上で実行しても重ねて表示はできません。

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実際にオシレーターを重ねてみます

先ほどの「上に重ねる」の項目を利用してオシレーターを重ねてみました。ひとつのサブウインドウに3つのオシレーターが表示されていることがわかります。以上で重ねる手順の解説でした。

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重ねたオシレーターを見やすく調整

オシレーターを重ねるところまでいきましたがそのままでは見づらかったため、見やすく調整してみました。やったことは下記のとおりです。

・ストキャスの背景表示をオフに
・ADXラインのみ表示、DIラインは非表示、色を緑太線に
・Standard Deviation(標準偏差)のラインの色を黄色に

これは一例ですがこの様にお好みの表示にカスタマイズ可能です。

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カスタムした設定をテンプレートとして保存しておくと便利です

TradingViewではチャート上に追加したインジケーターやそのカスタマイズ情報をテンプレートとして保存することが可能です。テンプレートとして保存しておくと必要な時に1クリックで呼び出せるので非常に便利です。この機能は基本的にMT4のテンプレート機能と同様と考えてもらうとMT4を使っている方にはわかりやすいかと思います。

テンプレートとして保存する方法ですが、上部メニューバーのインジケーターボタンの右横の「▼」という下三角形のボタンを押します。そうするとプルダウンメニューが表示されますので一番上の「このインジケーターのテンプレートを保存」を選びます。後は任意の名前を付けて保存すればOKです。

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テンプレートとして保存すると、上部メニューバーのインジケーターボタンの右横に「★」印が表示されます。次回からはこの星をクリックすれば保存しておいたインジケーターが表示されます。またカスタマイズしておいた情報も反映されます。なおテンプレートにはライン等の情報は入っていませんので他の通貨や他の時間足でも利用できます。

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注意点: オシレーター名が表示されない場合

ここまで紹介した通りオシレーターを重ねるには「オシレーター名にカーソルを合わせて右クリック」する必要がありますが、オシレーター名を非表示にしているとこの操作ができない為、重ねることができません。TradingViewのチャート左上に詳細情報の「表示/非表示」切り替えのボタンがありますのでご注意ください。非表示を選ぶとオシレーター名も消えます。逆に言えばオシレーター名が表示されていない場合はこの「表示/非表示」ボタンをクリックして詳細情報を表示させる事で設定が可能になります。

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TradingViewについてのまとめ記事

TradingViewについてはこちらの記事でも色々とまとめていますので合わせてご覧ください。

まとめ

これ以外にも方法があるのかもしれませんが現在見つけた方法のご紹介でした。

まる
MACDにヒストグラムが付いていない場合は、MACDとOsMA。その他はストキャスとADX、Standard Deviation(標準偏差)などを重ねることが多いニャン。またこれらはテンプレートで呼び出せるように登録してあるにゃんよ。
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