ちびとまるが今日の疑問について二人で話しています。
二人は納得したようですが本当でしょうか?
目次
エリオット波動ではレンジ相場を描けない?
確かに一見エリオット波動ではレンジの概念が無い様に見えます。同じ意味でレンジを描けないように見えます。
具体的にはエリオット波動では直線的な波動で上昇/下降を描きます。レンジ相場は印象としてはクネクネと蛇行する線の様に思えます。また上昇に進むわけではなく、下落するわけでもありません。しいて言うなら横です。
エリオット波動とトレンド/レンジ相場の概念
しかし実際はエリオット波動でもレンジ相場を表現することはもちろん可能です。
相場が一方向に進むトレンド相場の場合、エリオット波動では推進波を用いてそれを表します。そしてレンジ相場の場合は「調整波」でそれを表します。例えば「フラット」という構造はまさにレンジ相場を表す波動展開です。
勘違いや間違いやすい点
例えば上昇相場であれば上方向の波動を推進波として表現するわけです。これはわかりやすいです。そしてその後、上昇が終わり下降する場合、エリオット波動では調整波で表現します。ここがまさに勘違いしやすい点です。
「なるほど調整波は下降を表すんだな」と思いがちです。
(上昇相場において)上昇が推進波、下降が調整波と思ってしまうのです。
しかし実際には若干異なります。
調整波は下降もあれば、レンジもある
よくある反落の調整の場合、エリオット波動では主に「ジグザグ」を使って表すケースが多いです。
一方、水平チャネルなど一定の値幅で推移する場合、いわゆるレンジ相場はエリオット波動では基本的に「フラット」構造で表します。
4波は時間的な調整が多い
また必ずではありませんが、4波は時間調整となる事が度々あります。これは価格的にはあまり調整せずに、その代わり時間で調整するパターンです。この場合もレンジ相場のケースがよくあります。
トレンド2割、レンジ8割
よく「相場のほとんどはレンジであり、トレンドは少ないか稀」と言われます。一般的にトレンドが出るのは相場全体の2割以下で、それ以外の8割の局面はレンジとも言われます。
ここから考えると、エリオット波動の推進波(= トレンド)が出る局面は実は少なく、相場のほとんどは調整波(= レンジ)と言い換えることができます。
参考になれば幸いです。