ポンドドルが興味深い局面に差し掛かったので先ほどアイデアを投稿しました。前回のアイデア投稿からの相場の流れを振り返りながら、新しいアイデアについて解説します。
チャートはTradingViewに公開したアイデアからです。各見出し毎に、解説、チャート画像、TradingViewに公開していたコメント引用の三部構成となっています。
fxmaruchan Trader — トレーディングアイディアとチャート | TradingView
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目次
現在の相場概況
北朝鮮が日本を超えるミサイルを発射した事や核実験の強行などでリスクオフムードが高まっています。先週の段階では一旦円高株安に歯止めがかかりつつあった状況ですが、それらの事態で再び円高株高に動いています。9月9日の北朝鮮の建国記念日や9.11があった9月11日に何かが起こるのではという憶測や恐怖感から全般的に手控えムードで金など安全資産への移行が進んでいる状況です。
ポンドドルのエリオット波動分析
今回は先月よりメインで狙っているポンドドルの動きに着目してみます。
前回のアイデア投稿の振り返り (8月28日投稿分)
前回のポンドドルのアイデア投稿は先週月曜日の8月28日でした。その段階では1.277を底として1.30レベル以上の戻りを試すと予測しました。結果は一週間ほどかけて、戻りを堅調に試す展開となり、今日の15時現在までの高値は1.304となっています。
8月28日(月)のポンドドルアップデートです。相場状況は全般的に様子見が賢明と考えている状況です。
ポンドドルですが、1.32ミドルからの下落の1波動目が1.277への到達で一旦完了した模様です。 ここからは1.277をバックに戻りを試す展開が予想され2波という事もあり大きめに戻る可能性もあります。
現状ではまだ戻りの目処ははっきりとしません。一旦黄色のチャネルをブレイクしていることからそれを目処に値動きを追いたい所。 一応レジスタンスとも一致するFR0.5の1.302とFR0.618の1.30793を今の目処にはしています。 いずれにせよ現状は戻り位置を図る段階でポンドドルは値幅調整と時間調整待ちの状況。
本日更新したアイデアの解説 (9月6日)
前回からの波動展開などを考慮し先ほど新しいアイデアを投稿しましたのでチャート画像を用いながら解説します。
まずメインシナリオとして大きな流れとしては1.325 -> 1.277で1波完成という見方は変わりません。現状は2波を形成中でこの後下落の推進3波が訪れると考えています。ここまでの見方は前回のアイデアから変更は無く継続です。
次に2波の副次波を見てみると、現在A-B-C波のA波、B波が完了し、C波形成を開始しています。C波完了後、3波開始となりますので着地点を考えていきます。ただC波は現在途中の段階なのでまだ今後の形状はまだわからない状況です。
そこでいくつかのヒントを頼りにC波の副次波を想定して見ます。C波は推進波となることが多いですが、今回はC-1波が3波構成に見える為、推進波である可能性が低いです。そうなるとダイアゴナルの可能性が出てきますのでアイデアはダイアゴナルで想定していみました。
現在はC-3波が終わった可能性がある段階と考えられ、C-4波に移っているとするとC-1波頂点の1.29を割り込む下落となると想定されます。ただその下落は基本的にはチャネル下限までであり、そこからC-5波に移ると考えます。
またアイデアではC-5波の到達点をチャネル上限では無くトランケーションした形で想定しています。これはFR0.618やレジスタンスラインなど諸々を考慮したものです。ただこの辺りはもうしばらく推移を見守りたい所です。
個人的な戦略
プライス的には戻り売りゾーンに突入しています。ただ波動形状は未だ未完の可能性が高いです。そこで昨夜1.3025で打診Sを入れています。
ここからはダイアゴナルを形成するようなら、戻り売りのタイミングを時間的にもうしばらく待つ形。ダイアゴナル完成を待ってショートを追加予定。逆に早々に3波が開始となるようなら、現状のポジションをコアポジションにしながら戻りでショートを追加する予定です。
この位置だと最終的なストップは1波基点の1.325の上になり距離があるためポジションは明確に下落に移るまでは抑えめで。
補足 ポンド円について
ポンド円について補足します。先週アイデアを投稿しましたがポンド円の時間足から日足の波動はそれなりに明確です。しかし北朝鮮情勢がかなり不透明であり、この段階で円をリスクオンの方向にポジションを取るのはリスクが高すぎるので見送っています。円は特に敏感に反応しやすく値が飛ぶ可能性もありますので。
なお波動を見た場合ポンド円は日足レベルでは上方向ですが、週足レベルでは依然下方向です。かつ週足の波動で見ると日足の上昇は調整波です。可能性は低いと思いますが万が一有事になった場合は、日足のシナリオが未達のまま、即時により上位の下落推進波に移行する可能性が否定できません。