茶トラがFX検証中。相場はテクニカルで動いている

FXの手法を検証したりレビューを書いたりしています。自作ツールもちょこっと。主人公は茶トラ猫の「まる」。

昨日のドル円謎の下落とファンダ派の弱点

昨夜はドル円が謎と言ってもいいくらい不可解な下落。この間利上げに対してのポジティブな要人発言やかなり好調な米国指標などもあり普通であればドルが上昇してもおかしくない状況でした。しかし現実は一昨日2/15の115円近辺の高値から2円近く113円までズルズルと下落しました。理由もわからず途方にくれた方も多かったのではないでしょうか。

USDJPY-cdM15-201702171536.png

しかしえてして相場ではこうした事は度々あります。理由のない動きをするというのもまた相場の一つの側面です。ですからこういった事もあると理解して相場に望む必要があるわけです、しかしとは言え。。。

目次

ファンダメンタル分析の弱点

人は納得できない事はできないという性質があります。これはトレードに限ったことではなく普段の日常生活においても納得できない事は受け入れがたかったりできなかったりします。これはある意味人間の本質だと思うので抗えない部分があります。

トレードで何らかのポジションを取る場合そこには必ず理由があります。何も考えずエントリーボタンを押す人はまずいないでしょう。自分なりに理由付けをして根拠を考えてイケると判断すればエントリーするわけです。そしてその理由や根拠を考える上で主にテクニカル分析とファンダメンタル分析があります。どちらかだけを使う人もいるでしょうし、両方加味して判断する人もいるでしょう。

どちらが絶対的に優れているというのはありません。ただ個人的にはテクニカル分析のほうがより明確だと考えています。「何が明確か?」というと根拠が崩れたという判断です。

根拠が崩れたという判断

例えばダウ理論でエントリーする場合、どんな理由であれ前回高値/安値を超えた時点でロスカットです。これはどのテクニカル指標を使っても同様で必ずエントリーの根拠が崩れるポイントがあります。そしてその場所がストップロスを置く地点です。非常に明確です。

しかしファンダメンタルでエントリーするとこれが不明瞭になります。アメリカが利上げするからドル買い、少し前だとアベノミクスだからとにかく円安に。こういった基準で入ると相場が逆に動いた時に根拠が崩れたか判断できなくなります。

昨夜のドル円の謎の動き

例えば昨日一昨日で言えばドルは売られ円も買われました。結果ドル円は大きな下落となっています。ただこの記事の冒頭で書いた通りファンダメンタル面は決して悪い材料ばかりではありませんでした。むしろ良い材料が多かったです。結果としてはトランプ氏への不安が高まったためのリスクオフなどと後付けではどうとでも説明できますが、実際はどの材料が重視されるかはリアルタイムには非常にわかりづらいです。

こういった時、テクニカル分析であればいかなる理由であれロスカットして次に備えることができますが、ファンダメンタル分析では根拠が崩れたのか、それとも短期的な動きなのか判断できないためロスカットできず含み損を抱え損失がどんどん膨らんで行きます。これは時に致命傷になります。

ファンダメンタル分析では時に根拠が崩れていなくてもロスカットする

テクニカル分析が正しい、ファンダメンタル分析が正しいという以前に、根拠の判断という点がファンダメンタル分析の最大の弱点だと思います。トレードでは100%の勝率を持つ手法はありませんから必ず負けが発生します。負けた時の金額をいかに抑えるかがトータルで利益を出せるかの分かれ目です。

その意味ではファンダメンタル分析では一度の負けトレードで全てを失う可能性があります。分析がいかに正しくても、それで勝率が90%であろうともです。根拠が崩れていないと思うばかりポジションを持ちすぎ大きな損失となってしまう事を回避するのは非常に難しいです。

ですのでこれを回避するためには決められたpipsでロスカットするとか、テクニカルと併用するといった事が必要です。ファンダメンタル分析でのトレードでは根拠が崩れていなくてもロスカットしなければならない局面があるという事を理解する必要があります。

こちらの記事でも解説しています。

この理由はまるが個人的にテクニカル派に転向した理由でもあり、同様の内容は経験則も踏まえた形で「トレードスタイル」の記事でも触れています。

Return Top